作り手について
こんにちは。アンナ・タラライコと申します。アートドール、ぬいぐるみ、クリスマスオーナメントなど、手作りのコレクターズアイテムを制作しています。どれもひとつだけの作品で、あたたかさと個性、そして細部への心配りを込めてお作りしています。

わたしの話
なぜ手仕事をしているのか、少しだけお話しさせてください。
すぐに答えられる問いではありません。たぶん、母も手仕事をする人だったからでしょう。母は注文で仕立てたガウンの残り布を集めては、わたしたちのためにワンピースや衣装、おもちゃを作ってくれました。きょうだいは三人います。
どれも美しく、丁寧で、本当に世界にひとつだけのものでした。家で手作りされたものだなんて、誰にも分かりませんでした。母がくれるものひとつひとつが、わたしたちにはうれしくてたまりませんでした。あんな服を持っている子は、ほかにいなかったのです。
家にはいつも刺繍のタオルやナプキンがあり、窓には母が自分で縫ったカーテンが掛かっていました。
だからでしょうか。物心ついたときから、わたしもいつも何かを作っていました。ナプキンになるはずだった小さな布切れが、どうしてもそうならなくて泣いたことを、いまでも覚えています。
いまも毎日なにかを学び、自分が育っていくのが分かります。それでも、完成に終わりはありません。
手仕事のない人生は考えられません。ポリマークレイやシリコン、針と糸を手にすると、わたしは外の世界からそっと離れて、自分だけの小さくて、やわらかくて、鮮やかな創作の世界に沈んでいきます。
アトリエでの工程
原型づくりと成形
これから生まれるドールの形と、シリコンのからだができていきます。
彩色
肌の色や顔立ちを、一層ずつ手で重ねていきます。
細部の仕上げ
小さな指先、表情、そして生きている子のような気配。
衣装と梱包
衣装と小物を整え、ギフト包装まで丁寧に。
